なんとかならんのか?
2021/09/06 11:33:47 センムのつぶやき
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特に750トン未満の小型船の場合には
そもそも昨今の船員不足が顕著ななか、予備船員(休暇要員)が十分確保できていないこともあって、休暇サイクルもやっとまわせているところが大半です。
一般的には2か月乗船、3週間休暇や3か月乗船、1か月休暇というサイクルが多いのですが、ただでさえ一般的に予約が困難なワクチン接種が、下船後すぐに予約できる環境ではなく、仮に1回目接種ができたとしても、2回目接種は乗船中のタイミングとなることが多く、乗組員のやりくりができないことから(それを理解している船員も)接種をためらうことが多いと聞いています。
まして、自治体接種は原則として同じ会場で自動的に3週後の同じ時間に接種を指示されるため、事実上不可能です。船員さんのご自宅は全国に散らばっており、「たまたま自宅近くで仮バース」なんてことは奇跡に近いのです。
※仮バース・・・荷役予定がなく、船を接岸するなどして取得する陸上休日
こうした状況から、1回目接種者もまだまだ少なく、2回目完了者はほんの数えるほどにとどまっているようです。
もっとも、ワクチンの供給自体がかなり滞っているようで、「撃てー!」という号令は聞こえてきますが「隊長!弾がありません!」という状況のようです。
打開策としては、例えば国内の主要な港にいくつかの拠点を設定して、仮バースの日にまとまって船員を接種会場に連れていける環境があれば一気に進むように思うんですが、どうなんでしょうかね。
あるいは、事前予約することによって、ドクター等が訪船接種していただけると素晴らしいんですけど。
いずれにせよ、オーナーの単独努力ではどうにかなるものではなくって、オペレーターさんや荷主さんの「愛」も重要だと思うんですけどね。(とまあ、今回はセンムの愚痴でした)
来ました!ふね検上級バッジ
2021/07/05 センムのつぶやき
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先日このブログで
ピンバッジがまだ来ない!と当て擦り記事(笑)を書いたところ、なんと!ついに到着しました。(;^ω^)
海洋レジャー安全振興協会さん、舵社さん、どーもスミマセン<(_ _)>
結構でかいバッジですわ
下の紙がA4サイズなので、大きさの想像ができると思いますが、ピンバッジとしては結構大型サイズです。
このバッジ付けてたら、目立つでしょうな。(てか、どこに着けたらいいんでしょうかね?)
船の文化検定(略称:ふね検)ってご存じですか?
2021/06/14 16:50:12 センムのつぶやき
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ふつう、「ふねけん」と言えば
モーターボートレースの「舟券」を連想しますよね(;^ω^)
が、今回お伝えするのはアカデミック?(笑)な「船の文化検定(略称:ふね検)」です。
これは、
(一財)日本海洋レジャー安全振興協会(小型船舶操縦士免許の試験機関)と、
舵社(海洋レジャー関係の出版社)が実施する、「海」や「船」に関する知識度合いを問う文化検定で、上級ともなるとかなりマニアックな内容を含んだ検定です。
初級、中級、上級をランク分けされていて、初級問題は比較的易しい内容です。
初級問題はこんな感じです
船の歴史
《問題》
史上最大の不沈戦艦として、日本海軍が威信をかけて建造した戦艦「大和」。では、大和を建造した軍港はどこでしょう。
(1)横須賀港 (2)舞鶴港 (3)呉港 (4)佐世保港
まあ、このあたりだと楽勝だと思います。正解はもちろん(3)呉港ですよね。
これが、中級・上級問題となるとかなりマニアック!
船の文化
自動車専用船の積載台数は、古いトヨタ車を基準にしています。ではその基準となった車の種類は何?
(1)セリカRA24 (2)カローラKE11 (3)コロナRT43 (4)クラウンRS40
答えは(3)のコロナRT43なんですが、以前ブログ記事に書いたことがあるので、記憶している方も多いと思います。
次回検定は11月14日に開催されます
海事関係者としては腕試しに受検してみたらいかがでしょうか。
最初に必ず初級を受けなければなりませんが、合格後に中・上級問題にチャレンジして、80点以上で中級合格、90点以上で上級合格となります。
ちなみに(少し古いデータですが)合格率は、初級75%、中級19%、上級6%程度とのことです。
私の場合・・・・(10年近く前の話ですが)
中上級テストを2回受けて2回とも88点(涙)3回目にやっと94点で上級合格しました(遠い目)
申し込みはこちらから。是非ともチャレンジしてみて下さい。
ちなみに、
上級合格者が100名に達したので、
歴代合格者に記念ピンバッジをくれるらしいのですが、私の手元にはまだ届いていません・・・・
海レ協さーん!舵社さーん!よろしくお願い致しまーす!
海事産業の基盤強化のための海上運送法等の一部を改正する法律 全会一致で可決
2021/06/01 11:46:30 センムのつぶやき
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情報としては少し古いんですが、5月14日、参議院本会議において「海事産業の基盤強化のための海上運送法等の一部を改正する法律」が全会一致で可決成立しました。
この法律は「海上運送法等」とあるように、関連する法律6本をまとめて改正した法律で、我々内航業界に直接関連するのは「内航海運業法」「船員法」「船員職業安定法」などが該当します。(とりあえず造船や船舶安全法、旅客船は置いときます)
とかく法律っていうのは読みにくいものですが
このたび中国運輸局の担当課から、主に内航にかかわる部分のみを抜粋した「ポンチ絵」をいただきましたのでダウンロードできるようにしておきます。
最終ページにあるように、施行までには1~2年の期間があります。
これまで曖昧だった船員さんの労務管理に関する部分や、荷主さんやオペさんが関与しなければならない規定が新設され、陸上産業に水をあけられた感のある「働き方改革」=「船員確保対策」に一定の道筋をつけられたものではないかと感じています。
この夏には暫定措置事業も終了し、内航海運事業も新たなフェーズに移行します。
使える制度はどんどん使って、しっかり備えましょう。
内航海運概論
2021/03/16 16:54:21 センムのつぶやき
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おススメの一冊
決して成山堂書店の回し者ではないのですが、先日購入してイッキ読みしてしまいました。
私自身、海事・海運業界にはそれなりの年数かかわっているつもりなのですが、「へぇぇぇ!・・・( ..)φ」と新たな知識の宝箱。
しかも上梓されたばかりの新刊書ですから、内航業界の歴史部分はもとより、「船員の働き方改革」「コロナ禍の影響」に至るまで。実に多彩かつタイムリーな書籍です。
内航の未来を指し示す「バイブル」(言い過ぎ?)として、業界関係者の皆様にはご一読をオススメしたいと思います。
ある意味入門書としても活用できますし、「読み物」としても面白いと思います。(あくまで個人的感想ってことで)