船員労働ハンドブックが発行されました
2022/09/29 15:14:56 お知らせ
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是非とも一人一冊!
先般「海事産業強化法」が可決・成立しその一環で「船員法」も改正されました。
陸上産業で働く人はその最低基準が「労働基準法」で決められますが、船員さんは出港すれば陸上と離れ、住む場所と働く場所が同じ、しかも、船は昼夜を問わず走り続けるという特殊性から「労働基準法」ではなく「船員法」やその他の関係法令によって規制されています。
やるじゃん!国交省海事局!
法律が変わると、国の機関は色々な方法を使って広報につとめます。ま、当たり前っちゃ当たり前です。
ただ、今回の船員法改正の告知・広報に関しては、従来よりかなり力を注いで頂いていると感じています。(もともと「中の人」だった私がそう感じます)
特に今回リリースされた「船員労働ハンドブック」は、今回の法改正の内容だけでなく、「イロハのイ」からかなり噛み砕いて書いてあり、船員法の基礎知識がなくても、大まかなことが理解できるものとなっているように感じます。
ぶっちゃけ、「船員法」って難解なんですが
一般的に、「簡単な事を難しく」するより「難しいことを簡単に」するのは大変骨が折れる作業ですが、このハンドブックは基本的なエッセンス部分はほぼ網羅されていて、私としては船主さん、船員さん、もっと言えばオペさんも荷主さんもしっかり読み込んでいただければ、より理解が進むんではないかと思います。
役所が作るととかく「あれもこれも」と詰め込みがちになりますが、このハンドブックはよくできていると思います。お勧めです。
ダウンロードできるようにしておきましたので、ご一読下さい。
走錨リスク判定システム「錨ing」バージョンアップ
2022/09/15 14:38:53 お知らせ
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イカリングが一層美味しくなりました(笑)
食べる「イカリング」ではないことは説明しなくてもいいと思うのですが(笑)、昨年、独立行政法人海上技術研究所が無償でリリースした走錨リスク判定システム(錨ing)がバージョンアップしてリリースされました。またも無償!(太っ腹)
(以下、海技研メールのコピーです)
☆走錨リスク判定システム(錨ing)とは?
走錨リスク判定システム(錨ing)はユーザーである船長や船員が、船舶、錨泊候補地、気象・海象等のデータを入力することにより、自船の走錨リスクを高中低の3段階で判定することができるシステムです。
船長や船員はこのリスク情報を参考にして、自船の適切な錨泊事故防止対策の選択ができます。
オフラインで利用できるPC版とオンラインで利用するWEBアプリ版があります。
いずれも無償でご利用・ダウンロードできます。
で、この度、
□初期設定で選択できる船が増えました。
□風向や波向を確認する画面を追加しました。
□双錨泊における開き角を設定できるようになりました。
□これまでの検証を踏まえ走錨リスクの閾値が変更されました。
ってことです。
リリースのお知らせはこちら。ダウンロードはこちらから
ソフトウエアの
ダウンロードはこちらから!ギョギョギョっとさかなクンも登場してます、
オンラインで使うWEB版は
こちらから!これから台風シーズン本番。せっかくのシステム、上手く活用して走錨事故の予防に役立てましょう!!
ちなみに英語版も用意されているようなので、内航船に限らずご活用下さい。